2022年07月07日

434号販売中、特集は、「ふり返る、コロナ政策の費用と効果」

7月6日の新型コロナウィルス感染者が、全国で45,821人と前週の同曜日から倍増となっています。
しばらく落ち着いた感染状況でしたが、第7波の襲来が心配されています。
その新型コロナウィルスをビッグイシュー434号の特集では、コロナ政策の費用と効果として振り返っています。

原田泰さん(名古屋商科大学ビジネススクール教授)は、2020年度の国のコロナ予算(77兆円)をベースに、使われた費用とその効果について検証を試みています。たとえば、国境検疫、緊急事態宣言、10万円給付、クラスター対策、PCR検査、医療資源の動員体制、ワクチン接種、コロナ不況対策……。

原田さんは、今いったんコロナ政策をふり返っておくことが必要であり、次に来るパンデミックなどに対しての備えになるだろうと言います。
コロナ禍は私たちに政治の重要性を感じさせました。政府が直接、人々の所得を左右することになったからです。

原田さんは、政策の効果をこう指摘します。
「台湾、韓国、オーストラリア、ニュージーランドなどのアジア太平洋の島国の先進国と比べても、日本は政府支出が多い割に経済成長率が低い。77兆円(2020年度:使い残し含む)も使って、GDPが22兆円も減少したことを考えると、使い方に問題があったと言わざるを得ません。先が見えない状況で、政府がいくら支出を増やしたところで、人々は安心して消費できない。政府に必要なのは安心感を与えること。コロナ禍によって所得が著しく低下した人には、所得の補填をする政策も必要なのではないでしょうか」・・・・・・・。
何が行われ、その効果はどうであったのか。また何ができなかったかを。
しっかり、検証することが大切だと思います。
是非、お読みください。

雑誌ビッグイシューは、静岡県内では、フェアトレードショップの静岡市「Teebom」、浜松市「晴天」、アートブックショップの静岡市「りぶらりお」で毎号販売しています。

  


Posted by ビッグイシュー静岡読者会 at 11:11Comments(0)読者の皆さんへの報告