2021年05月19日
①映画『HOKUSAI』静岡シネギャラリーで上映。ビッグイシュー販売します! ②最新号407号紹介。
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「フェアコミフェス」の中止は、多くの方に期待していただいていたイベントだっただけに残念です。
コロナ終息後には、必ず開催されますので、改めて案内します!
映画『HOKUSAI』の公式HP ⇒ こちら








静岡シネギャラリー(サールナートホール)は、松坂屋駐車場の東隣の茶色い建物です。
昨年10月に、静岡市他主催、読者会共催で映画『ダンシングホームレス』の上映会を実施した映画館です。


その「静岡シネギャラリー」で、ビッグイシュー406号を販売していただけることになりました。
静岡シネギャラリーの皆様に感謝いたします。
静岡シネギャラリーのHP ⇒ こちら


映画を観る前に、また観た後に、青年期を演じた柳楽優弥さんと老年期を演じた田中泯さんの二人が北斎の描こうとした”自由への思い”を語っている406号スペシャルインタビューを読んでみましょう。
”今だから、見えるものが、きっとあるー”
人生・表現・移動・職業、あらゆる自由を求めて闘い続けた「北斎」の姿が、より理解できると思います。
ビッグイシューのインタビューで、田中泯さんは、語っています。
「心のよりどころ、人生の指針、生きる意味。それが北斎の時代より、現代は退化している気がする。自分の頭や心で何かを考え感じなくても、誰か他人が自分の言葉を代弁してくれる時代。寂しさや苦悩もテレビやゲーム、レジャーランドなどの娯楽が紛らわせてくれる。本当の意味での”自由”を渇望する必要もない。だからこそ北斎や彼と同時代の人々の生きざまに強烈に惹きつけられる」と。
コロナ禍で1年間公開が遅れた映画『HOKUSAI』ですが、今のこの困難な時期にこそ観たい映画ですね。
ビッグイシューを片手に、映画『HOKUSAI』を観て感じて楽しみましょう。
407号販売中です。
スペシャルインタビューは、カズオ・イシグロさん。
ソーシャルワーカーとしてホームレス支援にも携わった20代を経て、35歳で英国文学最高峰のブッカー賞、2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさん。
新作『クララとお日さま』では、AIロボットが人との交流を通じて「人間一人ひとりを特別な個人にたらしめているもの」を探る過程を描いています。
イシグロさんは、ノーベル賞の講演終盤で、政治と科学に対する不安と希望について語っています。彼は、私達の生きる現代を一変させる技術ー人工知能やゲノム編集、監視システムーを日々注視しています。
そして、自由民主主義の行く末を憂いています。
「私は子供のころから社会はリベラルな方向へ絶えず進歩していくに違いないという甘い考えを抱いてきた。停滞と再始動、対立が繰り返されたにもかかわらず、概ねそんなふうに感じてきた」。しかし今は「私のような人間が当たり前だと受け止めてきたことが深刻な脅威にさらされている」と。
新作『クララとお日さま』で伝えたいメッセージを読んで考えてみましょう。

特集は、“調べる”っておもしろい
いま、何かを調べることはとても容易い!?
けれど、ネットで検索できる情報は玉石混淆。迅速に必要な情報を受け取ることができる反面、フェイクニュースなどの誤った情報や不正確なデータによって被害を受けることもあります。
この特集では、あふれる情報に振りまわされるのを避けるには「ちゃんと調べるコツ」を身につければいいと教えています。そしてそれはちょっとした知識を持てば、思うほどむずかしいものではないと。
宮内泰介さん(北海道大学大学院教授)に「おもしろくて、楽しい。自分で調べる技術」を、上田昌文さん(NPO法人「市民科学研究室」代表理事)に「市民の、市民による、市民のための科学調査」について聞きいています。

調べ、共有し、一緒に解決法を考えることは民主主義社会の基本中の基本だと宮内さんは言います。
「調べるということは、相手の意味世界に創造力を働かせるということ。多様な価値観や意見がある中で、相手には何が見えているのかと、歴史や現状認識、そういうものに対する想像力を養うこと自体がフィールドワーク。それぞれに見えている景色があることを了解し、話をする。それは、背景や文化の異なる人たちが一緒に生きていく社会では必要なこと。同様に文献調査も書いた人の意味世界に入っていくことであり、統計も数字を集めた人の意味世界をたどることだといえる。結構大変な作業でも意味世界を理解できた時の”わかった”という実感は調べる楽しさでもある。そして”ちゃんと調べる”人が増えれば増えるほど民主主義は豊かになる」と。

もう一つ、注目すべき記事が、「世論調査NOW!2 90年代から若者の投票率下がる この停滞から立ち直るための希望は?」三浦充希さんのレポートです。
内閣府が実施した「生活全体の満足度」「子育てのしやすさ」、また投票率に関する調査などを読み解き説明しています。

三春さんは最後にこう語っています。
「本当に社会を変えていくことができるのは、社会のおかしさを感じられる人たち。この社会の矛盾を敏感に察知し、うまく生きていけないと思い悩むからこそ何かを見出す希望があるはず。そうした人たちが力を取り戻すことと投票率が上がること、そして日本が停滞から立ち直ることは同時に起こるような気がしてならない」と。
読みどころ満載のビッグイシュー407号を読んでみましょう。
2021年05月15日
【重要連絡】5月29日(土)「フェアコミフェス」の中止連絡
開催連絡していました5月29日(土)「フェアコミフェス」が、現下のコロナ禍の状況から中止となりました。多くの方にビッグイシューをお知らせする良い機会でしたが、残念です。
今後もこの「フェアコミフェス」の取り組みに賛同し、読者会として連携していきたいと思います。
改めて開催される場合は、ブログ等で連絡します。

今後もこの「フェアコミフェス」の取り組みに賛同し、読者会として連携していきたいと思います。
改めて開催される場合は、ブログ等で連絡します。

フェアコミフェスのFacebookページは ⇒ こちら
2021年05月04日
①5月29日(土)「フェアコミフェスしずおか」に読者会が出店し、バックナンバー販売します! ②406号好評販売中
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5月29日(土)に静岡駅北口、静岡パルコ前にあります小梳(おぐし)神社にて、第7回「フェアコミフェス」が開催されます。













5月29日(土)に静岡駅北口、静岡パルコ前にあります小梳(おぐし)神社にて、第7回「フェアコミフェス」が開催されます。


「フェアコミフェスタ」とは、フェアトレードやコミュニティトレードを身近に!生産者と消費者をつなげる静岡で唯一のイベントとして2014年から始まり、今回が第7回目の開催です。フェアトレード商品や地場産品、こだわりの素材や製法で小さいながらも頑張っているお店・事業者と消費者の出会いの場です。
「フェアコミフェス」のHPはこちら ⇒ フェアコミフェスしずおか
コロナ感染防止策を講じての開催です。


そのフェアコミフェスにおいて、フェアトレードやコミュニティートレードのお店と共に、「ビッグイシュー静岡読者会」が出店します。
読者会は、雑誌ビッグイシューを毎号販売しているフェアトレードショップ「Teebom」(静岡市)と「晴天」(浜松市)との連携の中でこの出店が実現しました。(下の写真は、昨年6月24日中日新聞朝刊記事)

雑誌ビッグイシューをバックナンバーも取り揃えて販売すると共に、ビッグイシューの紹介活動を展開します。

【販売予定のバックナンバー】
①392号(2020.10.1)【特集】アップデートしたいLGBT 【インタビュー】蒼井優(映画『スパイの妻』)
②397号(2020.12.15)【特集】こんにちは!絶不調 【スペシャル】スヌーピーと仲間たち
③400号(2021.2.1)【特集】希望へ、英国米国ドイツからの報告 【インタビュー】奈良美智
④402号(2021.3.1)【特集】ふくしま、10年という時間 【インタビュー】ナオミ・ワッツ
⑤404号(2021.4.1)【特集】にぎわう、空き家いちば 【インタビュー】大坂なおみ
⑥406号(2021.5.1)【特集】コロナ禍で考えた民主主義 【インタビュー】柳楽優弥&田中泯(映画『HOKUSAI』)

バックナンバーは、販売部数に限りがありますので、早めのご来場をお願いします。
また、当日は、食品ロスと困窮者支援に取り組んでいる認定NPO「フードバンクふじのくに」のフードドライブも同会場で実施されます。家庭に余っている賞味期限が2か月以上ある常温保存ができる未開封の食品を回収します。

読者の皆様、ビッグイシューの活動を広く多くの市民に伝えましょう。
またフェアトレード商品や地場産品の販売、フードバンクへの食料の提供に協力しましょう。
ご来場をお待ちしています。
【406号】の記事紹介
スペシャルインタビューは、柳楽優弥&田中泯
世界にその名を轟かせる画家・葛飾北斎。彼はいったいどのような時代を生き、そして何を描こうとしたのでしょうか。映画『HOKUSAI』で、稀代の絵師の青年期を演じた柳楽優弥と、老年期を演じた田中泯の二人が、北斎の描こうとした“自由への思い”を語っています。

柳楽優弥さんは語ります。
「江戸時代も現代も、世の中には常に制約がある。だけど自分の信じることをやり続ければ、時代の荒波を跳ね返すことができる。北斎の描いた波の絵を眺めていると、そう感じてくるんです」
田中泯さんは語ります。
「いつの時代も世間は常識や前例で個人を平均化しようとする。だけどそういう飼いならされた生き方や価値観を意識的にひっくり返そうとしたのが北斎。この作品を通じてこう問われているような気がする。”お前はどういう理由で今、ここにいることを選んだのか。お前にとって生きるとは何か”と」
コロナ禍で1年間公開が遅れた映画『HOKUSAI』ですが、今のこの困難な時期こそ観たい映画ですね。楽しみです!!
この映画は、全国で5月28日(金)からロードショーとなりますが、静岡シネギャラリーでも上映されます。
ビッグイシューを片手に抱えて、観に行きましょう!

特集は、「コロナ禍で考えた”民主主義”」
2020年3月11日、WHOの宣言以来1年余り、新型コロナのパンデミックは続いています。今年4月に入って、3度目の緊急事態宣言が出されました。この間の感染者は約54万人、死者約9700人、行政は市民への外出“自粛”と見回りという“監視”をくり返しているだけ。
そのような状況下における、コロナ禍で「民主主義について考えたこと」をテーマにした7人の方のメッセージです。
移動・集まる・対話の自由、声を上げる過程での平等、国民vsピープル、じんわりした社会参加、子どもたちの学ぶ権利、言葉への信頼回復、個人主義と対話の尊重など、興味深い内容です。
改めて、民主主義とは、を考える特集です。是非、読んでみてください!

406号には、「気候危機で問題なのは人間の存在でなく行動」としてグレタ・トゥーンベリさんのインタビューも掲載。
コロナ禍で大規模デモは難しいですが、トゥーンベリが始めた気候危機を訴える運動「FridaysForFuture」はSNSなどを通じて世界各国で続けられています。学校ストライキと怒りのスピーチから2年あまり。自身のこと、大学進学や現在の心境について語っています。

ビッグイシューは、フェアトレードショップの「Teebom」(静岡市葵区駿府町1-50)、
「晴天」(浜松市東区有玉南町2350-4)で毎号販売しています。
バックナンバーも注文できます。