2019年12月01日

『ビッグイシュー静岡のつどい』開催しました!

11月30日(土)に、静岡マルイ8階のエニシア多目的ルームにて「ビッグイシュー静岡のつどい」を開催しました。
読者を中心として県内各地や大阪からも参加があり、定員満杯の28名のビッグイシュー活動に興味を持つ人たちが集まりました。
参加した層は、ビッグイシューを購読している人と購読したことがない人が半々と、「ビッグイシューへの理解を深めると共に新たな読者の開拓」というつどいの開催目的に適う構成で行われました。
「つどい」には、ビッグイシュー日本佐野代表に参加していただき、「ビッグイシュー活動を展開して」というテーマで講演していただきました。つどいに参加していただいた読者などの皆様に、「ビッグイシューの活動の経過と現状」「ビッグイシューの活動の特徴と問題」「ビッグイシューのジレンマ」の3点の話題提供をしていただきました。
『ビッグイシュー静岡のつどい』開催しました!
(代表講演のポイント)
・販売者不在の静岡においてつどいが開催できたことをとてもうれしく思うし、多くの方に参加していただき驚いている。
・ビッグイシューとは、雑誌の販売を事業として、ホームレスの人が雑誌を売ることで自活への道を切り開いてもらう仕組み。
・ホームレスの人たちにチャンスを与えると共にビジネスパートナーとして一緒に活動している。
・起業の際には、四重苦があった。➀活字離れの世の中で②情報はダダの時代に有料の雑誌は売れるのか③路上で継続して買う文化が日本にはない➃それもホームレスの人からは買わないだろう。と言う声があり、失敗を心配する意見が多く寄せられた。・・・そんななかでも、手探り状態の部分もあったがチャレンジする必要があるとして取り組んできた。
・経営上も7つの壁があった。➀偏見(ホームレスの人から買うことの抵抗感)②労働(ホームレスの人が本気で取り組むか)③資金(雑誌編集作成の資金を集めることができるか)➃技術(売れる雑誌が創れるか)⑤販売(顧客層が想定できない)⑥規制(路上販売できるか)⑦経営採算(経営を維持できるか)・・・16年継続する中では難しい局面もあったが、ホームレスの自活を応援したいという想いで乗り越えてきた。顧客層の7割が女性という傾向となっている。理解してくれている人、雑誌の魅力を感じてくれている人に支えられている。
・現在は、12都市で110名が販売している。一番多い時は180名であった。この間の延べ登録者が1869名、202名の卒業者がいる。ホームレスを減らすことができた実績で、販売者も減っている。
・累計の販売数は852万冊、販売者へ12億9364万円の収入提供ができている。(2019年6月末)
・緊急的な支援から自立・自活の支援が基本。ものやお金を差し上げるのではなくチャンスを提供する支援。
・そのチャンスを提供するのは、ビジネスという手法を取っている。
・但し、雑誌の販売だけでは自立が難しいケースもある。「NPOビッグイシュー基金」を立ち上げ、個人ごとのプログラムを作成するなど自助型の応援もセットで対応している。
・「路上脱出・生活SOSガイド」を作成して配布している(路上、炊き出し会場、刑務所、図書館、ネットカフェなど)。路上に出てしまってもまだチャンスがあることを伝えている。
・基金では販売者によるスポーツ文化のクラブ活動も展開している。路上生活は孤独になってしまう。クラブ活動を通じて友達もでき元気になることができている。
・ビッグイシューは、路上生活者の激減により販売者と売り上げが減少するというジレンマを抱えている。活動の成果であると共に事業の継続の面では対策が必要である。
・読者へ8月にアンケートをお願いした。「路上生活者を減らす成果を上げたのだから活動を終える」という意見は僅かに3%であった。「これまでの活動を活かし生活困窮者へ広げ応援する」(53%)、「格差や貧困問題の解決に挑戦する」(34%)など、今後に期待する声が多かった。
・静岡における活動に協力すると共に、支援の輪が広がることに期待したい。 


会場からは、販売者の自立へのステップとその後、寄付金募集の方策などの質問がありました。

『ビッグイシュー静岡のつどい』開催しました!
講演に対し、終了後に参加者から提出していただいたアンケートの意見では「力強い信念による活動に敬意を表したい」「ビジネスによる包括的な支援の仕組みは必要」「ジレンマは理解者と購読者の増加で解決できないか」「様々な場面で紹介していきたい」「自分で何ができるかを考えてみたい」など、ビッグイシュー活動への賛同と次なる展開を期待する声が多く寄せられました。

つどいでは、静岡読者会の活動への意見も求め、下記のとおりの結果となりました。ビッグイシューのことを多くの人に知らせる活動を幅広く取り組むべきという意見であると思います。 
『ビッグイシュー静岡のつどい』開催しました!
その他必要と思う自由記入の意見としては、「ビッグイシュー編集者による雑誌づくりの講習会」「ビッグイシューで取り上げている社会問題について筆者等を招いた勉強会」「ビッグイシューは大変コンパクトに社会問題を知ることができる雑誌であり教育の場(大学・高校等)との関りを持つべき」「定期的なな読者会の開催」「広報誌やマスメディアで認知度を上げるべき」「委託場所であるフェアトレードショップに足を運んでみる」「浜松市内においてもつどいを開催してもらいたい」など、具体的な意見がありました。

『ビッグイシュー静岡のつどい』開催しました!
参加された皆様は、お疲れさまでした。貴重なご意見もありがとうございました。

今後、静岡読者会は、このつどいをスタートに、参加者の皆様からのご意見を踏まえて、読者を増やし「ビッグイシュー日本」そして販売者の皆様を応援する活動を随時展開していきます。


つどいにおいても報告しましたが、12月1日号から、静岡市内フェアトレードショップでビッグイシュー販売がはじまりました。
これで、静岡県内では、以下の静岡と浜松のフェアトレードショップ2店で販売が行われています。
ビッグイシューに関心があり、購読したいと思っている人は、この両店を訪れてください。フェアトレード商品も是非購入してください。

◇静岡市内 静岡市葵区駿府町1-50 「Teebom」テーボム ℡054-254-7117 メールfairtrade.teebom@gmail.com

◇浜松市内 浜松市東区有玉南町2350-4 「晴天」せいてん ℡053-488-7788  メール chinanoumi@gmail.com 

つどい開催時には、「Teebom」の出張販売の形式でビッグイシューのバックナンバーを販売しました。参加者の皆様に購入していただきました。購入代金の手数料1,470円は、Teebomさまから読者会への活動資金としてご提供いただきましたので、ご報告します。


〇つどい参加者から資料代として資料代500円をご負担いただきました(合計 13,500円)。
〇会場代金6,700円と資料ファイル代金350円を支出しました。代表の講演料や交通費は、ビッグイシュー日本のご厚意により負担はありません。
ご負担いただきました資料代金の残額は、今後の活動で有効に活用させていただきます(支出内容は、ブログにて報告します)。

ビッグイシューのHPは、こち








   


同じカテゴリー(イベント開催しました)の記事画像
11/23(土祝) 「しずおか一箱古本市」でビッグイシュー販売しました!
11/16(土) 静岡シネギャラリーで『拳と祈りー袴田巖の生涯ー』上映会と舞台挨拶に参加しました!
10/27(日) ジロチョウマーケット『市民活動FESTA2024』でビッグイシュー販売しました。
10/19(土) 『フェアコミフェス』においてビッグイシュー販売しました!
5/25(土)「しずおか一箱古本市」でビッグイシュー販売しました!
5/12(日)『映画 〇月〇日、区長になる女。』先行上映会に参加しました。
同じカテゴリー(イベント開催しました)の記事
 11/23(土祝) 「しずおか一箱古本市」でビッグイシュー販売しました! (2024-11-25 10:23)
 11/16(土) 静岡シネギャラリーで『拳と祈りー袴田巖の生涯ー』上映会と舞台挨拶に参加しました! (2024-11-17 10:43)
 10/27(日) ジロチョウマーケット『市民活動FESTA2024』でビッグイシュー販売しました。 (2024-10-28 16:25)
 10/19(土) 『フェアコミフェス』においてビッグイシュー販売しました! (2024-10-19 22:22)
 5/25(土)「しずおか一箱古本市」でビッグイシュー販売しました! (2024-05-27 14:42)
 5/12(日)『映画 〇月〇日、区長になる女。』先行上映会に参加しました。 (2024-05-13 11:24)

Posted by ビッグイシュー静岡読者会 at 22:00│Comments(0)イベント開催しました
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
『ビッグイシュー静岡のつどい』開催しました!
    コメント(0)