2021年10月08日
貧困緊急事態~コロナ禍の1年半に~416号特集+書籍の紹介
先月末に緊急事態宣言が解除され、コロナウィルス感染者も急減しています。このまま終息に向かってくれればと切に願っています。このコロナ禍においては、様々な社会の問題が顕在化してきています。




416号のビッグイシューでは、「貧困緊急事態~コロナ禍の1年半に~」の特集を組み、コロナ禍を生きる現場からの1年半を貧困問題にスポットを当てて振り返っています。


①稲葉剛さん(つくろい東京ファンド代表理事、認定NPO法人ビッグイシュー基金共同代表)は、自宅を失くした人などへの緊急支援をしながら、多くの支援団体とともに、国や自治体へ住居確保給付金や生活保護などの要件の緩和を求め、成果につなげています。しかし、このコロナ禍における現象について、稲葉さんは、「27年間の活動の中でこれほどまでに多く、多様な人々が困窮している状況を、バブル崩壊、リーマンショックを含め、過去に見たことがない」と語っています。
②雨宮処凛さん(作家、活動家、認定NPO法人ビッグイシュー基金相談役)は、自ら「コロナ災害を乗り越える いのちとくらしを守る なんでも電話相談会」の相談員となり、多くのSOSに対応してきています。1年半電話相談に1万人以上が寄せられ相談内容は悪化の一途となっています。雨宮さんは、「以前からギリギリの暮らしをしていた人々への『トドメの一撃で』がコロナ禍だったのだ」と語っています。
③「大恩寺」(埼玉県)の住職のティック・タム・チーさんは、ベトナム人の駆け込み寺として、多くの行き場を失った技能実習生や留学生を支援ししてきています。チーさんは、「全国に小さくてもいいからベトナム人が集まって情報を共有できる大恩寺の支所のような集会所ができれば孤独に陥らずに済むのに」と語り、支援を拡大する必要性を訴えています。
この1年半、そしてまだまだ続くかもしれないこの緊急事態に、何が起き何が問題になっているのか、しっかり理解し行動するための特集です。この事態を風化させずに次につなげていくためにも必読の特集です。
是非、お読みいただきたい特集です。
ビッグイシューは、フェアトレードショップの「Teebom」(静岡市葵区駿府町1-50)、
「晴天」(浜松市東区有玉南町2350-4)で毎号販売しています。
バックナンバーも注文できます。
詳しくは、下記をご覧ください。
そして、ビッグイシュー読者の皆様に、この特集に関連し、コロナ禍をそして貧困問題をより深く理解するための書籍を1冊紹介します。
その書籍は、論創社刊『定点観測 2021年前半 コロナウィルスと私たちの社会~忘却させない、風化させない~』

同じ論客が、様々な角度から”定点観測”しているシリーズ物で、「2020年前半」「2020年後半」に続く第3弾です。

そのテーマの一つに貧困問題を取り上げており、雨宮処凛さんが「貧困の現場から見えてきたもの」としてレポートしています。
その他のテーマとしては、「コロナ禍とジェンダー」(上野千鶴子)、「コロナ禍と労働現場」(今野晴貴)、「子供と学生の生きづらさ」(前川喜平)など、定点観測だから見えてくる問題点等がレポートされており、興味深い内容となっています。お勧めです。
論創社のHPから購入できます。 ⇒ こちら
5/24(土) 「しずおか一箱古本市」会場の「Teebom」店先でビッグイシュー販売します!
ビッグイシューは500号!
3/15土16日、民主主義ユースフェスティバルで出張販売。次号(4/1号)は500号です。
495号販売中!。県内販売店を紹介します。
ビッグイシュー基金の夜回りと「路上脱出・生活SOSガイド」の紹介
ビッグイシューは、492号(12月1日号) から価格改定(450円➩500 円)しました。
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Posted by ビッグイシュー静岡読者会 at 12:15│Comments(0)
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