2021年12月07日
12/11(土)「ボラ協あったかまつり」においてビッグイシュー販売します!
12月11日(土)10:00~15:00に「静岡県総合福祉会館」(シズウエル)にて、静岡県ボランティア協会主催の『ボラ協あったかまつり』が開催されます。







ビッグイシュー静岡読者会は、フェアトレードショップ「Teebom」さんの出店に併せて、雑誌ビッグイシューのバックナンバーを販売します。
当日は、防災啓発ドキュメンタリー映画『いつか君の花明かりには』の上映や長野県のリンゴ・岩手県のお菓子など販売のバザール、高校生によるTOMOSHIBIスタディツアーかべ新聞展示、諸団体のワークショップなど見どころ遊びどころ一杯のイベントです。
是非、ご来場いただき、読者会のブースにもお寄りください。
【ビッグイシュー420号】販売中です。
特集は、戦争を克服する――ゲスト編集長 池内了
ビッグイシュー誌面で連載コラム「宇宙・地球・人間ー市民科学メガネ」に掲載している池内了さん(宇宙科学者)などが、軍事力増強・軍拡の無意味さや電磁波攻撃・非人道的なサイバー攻撃の拡大への警告を示している特集です。
池内さんの「武力で平和は守れない! 芸術で街をいっぱいにしてピカソで国を守ろう」の論考はとても大切な印象に残る文献です。
スペシャルインタビューは、 クイーン ロジャー・テイラー

1971年の結成から今年で50周年を迎えた英ロックバンド・クイーンのロジャー・テイラー。半世紀以上ドラムを叩き続け、「RADIO GA GA」や「カインド・オブ・マジック」などを作曲、ソロ活動でもその名を馳せてきました。バンド結成からフレディの死、映画〝ボヘラプ〞公開まで、72年の人生を振り返っています。
この最新420号も12月11日(土)「ボラ協あったかまつり」においても販売します。
ビッグイシューは、フェアトレードショップの「Teebom」(静岡市葵区駿府町1-50)、
「晴天」(浜松市東区有玉南町2350-4)で毎号販売しています。
バックナンバーも注文できます。
詳しくは、下記をご覧ください。
2021年12月01日
来年2月13日(日)「第43回ボランティア研究集会」開催します!
2022年2月13日(日)に「第43回ボランティア研究集会」が、浜松市浜北文化センターで開催されます。
今年2月に開催を計画していましたが、コロナ禍の影響から1年延期となり、満を持しての開催です。






今年2月に開催を計画していましたが、コロナ禍の影響から1年延期となり、満を持しての開催です。
【日時】 2022年2月13日(日)10:00~16:30
【場所】浜松市浜北文化センター(浜松市浜北区貴布祢291-1)
【定員】300名
【参加費】一般 1,000円、高校生以下 無料
県ボランティア協会HP ⇒ こちら
① 基調講演は、作家・活動家の雨宮処凛さん(認定NPO法人ビッグイシュー基金相談役)から「コロナ禍の貧困の現場から見えてきたもの」というテーマで話をしていただきます。

なかなか収束が見えてこない新型コロナウィルスによるパンデミック状態。この2年間の困難な状況下で、何が起き何が問題で何ができていないか、そして何を為すべきか、特に貧困問題をテーマに相談実態などを捉えて講演してもらいます。
この緊急事態で起きたことを風化させないためにも、経験を今後に活かしていくためにも、雨宮さんの講演により、しっかり勉強しましょう。
②第3分科会は、読者会が実行委員として運営します。
「生活困窮から再生へ」というテーマで、映画『ダンシングホームレス』を上映し、終了後に出演者のホームレスダンスグループ「新人Hソケリッサ!」主宰者のアオキ祐キさんとグループメンバーのポストトークを行います。


映画『ダンシングホームレス』は、「新人Hソケリッサ!」メンバーの日常をダンスシーンを含めて描いているドキュメンタリーです。昨年10月に静岡市において上映会を開催しましたが、「経済的・物資的支援だけではなく人間の尊厳や可能性をいかに尊重し自立への足掛かりにする大切さを感じた」などの感想があり、参加者にはとても好評でした。
ポストトークでは、アオキ祐キさん、「新人Hソケリッサ!」メンバーから、映画にかける想いなどを語ってもらいます。
③全体会では、「新人Hソケリッサ!」のダンスパフォーマンスとメッセージが行われます。

2005年のグループ結成以来、東京や大阪などでストレートパフォーマンスを中心に活動している「新人Hソケリッサ!」のダンスパフォーマンスが、ステージ上で繰り広げられます。路上生活者および元路上生活経験者で構成されているグループの、ダンスを主とした肉体表現を観て感じてください。生のステージは圧巻です。
参加申し込みの受付が始まっています。
県ボランティア協会HPのアドレスからWeb申込できます。 ⇒ こちら
(※申込受付後に県ボランティア協会から個別に案内があります)
なお、映画『ダンシングホームレス』を鑑賞するためには、7つの分科会のうち「第3分科会(生活困窮)」を第1希望に選択してください。第3分科会は、ホールでの開催ですので、人数制限に余裕を持たせてあります。
また、当日会場では、雑誌ビッグイシューを販売します。ビッグイシュー販売者が、「新人Hソケリッサ!」のメンバーとなっています。
コロナ禍を経験した今だからこそ、その実態を雨宮さんの講演で理解し、生きることを問いかける映画、そしてソケリッサメンバーによるストリートパフォーマンスを一緒に観て感じて考えてみましょう。
2021年11月28日
11/27(土) 「一箱古本市」でビッグイシュー販売しました!
11月27日(土)に「しずおか一箱古本市」に参加し、フェアトレードショップ「Teebom」さんの協力のもと、店先で雑誌ビッグイシューを販売しました。






晴天の下、朝は穏やかな暖かな日でしたが、昼頃からは風が吹く寒い日になりましたが、多くの方が「ビッグイシュー静岡読者会」のブースに足を運んでくれました。ご来場いただいた皆様に感謝いたします。

委託注文したバックナンバー30冊、Teebomさん提供の最新号とバックナンバー11冊の計41冊を完売できました。
10時から15時までの短い時間でしたが、様々な出会いがありました。
・「清水市民活動センターイベントで知って必ず買いたかった」と一番で来場し2冊購入してくれたNPOの男性
・「学生の頃、東京の路上で買っていたが、今日久々に購入できて良かった」と言ってくれた若い男性
・「気に入った号をTeebomさんで買っている。こうやってまとめて販売してくれると助かる」と語るTeebomさんのお客さん
・「初めて知った。ホームレスの支援につながっているのですね」と2冊購入してくれた高齢の男性
・「地域で読書会のような企画を考えている。今後連携できるか検討したい」とつながりの相談があり4冊購入してくれた女性
・「本に興味があり古本市に来た。”カズオイシグロ”さんの特集は魅力的」と407号を友達にも勧めてくれた高齢の女性
・「私でもビッグイシューを販売できるのしょうか」とビッグイシューへの興味から広がりを示してくれた女性
・「450円か~。ここでいつも売っているのか。また考えておくよ~」とチラシを受け取り去っていった高齢の男性
・「この雑誌知らない。色々と読んでいるから~」と言いながらも森山未來表紙をかなり気にしていた大学生らしき女性4人組
・「新聞で見たことがある。ここで販売していることは知らなかった」とABBAの表紙に驚き418号を購入してくれた高齢の女性
・・・・・・・・・など

来場した人と話をさせていただいた印象としては、想定以上にビッグイシューを知っている人が多いように感じました。
徐々に県内においても知ってくれている人が増えていることはとてもうれしく思い、こういったイベントへの参加がより重要であることを再認識した「一箱古本市」への出店でした。
「一箱古本市」の主催者や出店している人にも多く購入していただきました。
改めて、「一箱古本市」を運営している皆様、場を提供していただいた「Teebom」さん、当日ご来場していただいた皆様に感謝いたします。
また、このような企画に参加していきたいと思います。
早速、12月11日(土)イベントへの参加が決まりました。
12月11日(土)10:00~15:00 『思いやりつなげよう、ボラ協あったかまつり』 会場:静岡県総合社会福祉会館(シズウエル)
に参加し、「Teebom」さんのフェアトレード商品の出店と共に雑誌ビッグイシューを「ビッグイシュー静岡読者会」が販売します。
当日は、防災啓発ドキュメンタリー映画『いつか君の花明かりには』の上映や長野県のリンゴ・岩手県のお菓子など販売のバザール、高校生によるTOMOSHIBIスタディツアーかべ新聞展示、諸団体のワークショップなど見どころ遊びどころ一杯のイベントです。
是非、ご来場いただき、読者会のブースにもご来場ください。
「シズウエル」で待っています!!
2021年11月16日
11/14(日)清水活動センター15周年イベント参加→11/27(土)一箱古本市へ
11月14日(日)に「静岡市清水市民活動センター」15周年記念事業「市民活動FESTA2021」に参加しました。







「みなとダイアログカフェ」では、ビッグイシュー静岡読者会がホスト役となり、読者会としての活動や目指したい未来などの話をさせてもらいました。

「清水市民活動センター」に集う各団体が、それぞれの活動を踏まえながら様々な観点で意見が言い合えるとても楽しく有意義な時間となりました。
ビッグイシューについては、参加者の約8割が、「よく知らない」、「読んだことがない」という話でしたので、活動を知ってもらうとても良い機会になったと思います。
参加者からは、ビッグイシューに関しては、「とてもいい活動をしているのに知らない人が多い。もっと伝えていきたい」「ビジネスとしてホームレス支援ができている仕組みが面白いし素晴らしい」「ホームレスのプライドを考えながらの取り組みは大切だと思う」「再スタート・チャレンジの場を提供するという考えに共感する」「雑誌の内容が素晴らしい。編集の努力を評価する」「東京に行った際に見かけたが関心を持てなかった。今度は必ず購入する」など、
読者会の活動については、「様々なイベントに参加して伝えるべき。協力したい」「特集記事などを読み合わせする読書会のような企画を希望する」「フェアトレードのお店との連携はとても良いこと。イベントに参加したい」「静岡においても雑誌ビッグイシューをもっと容易に購入できるようにしてほしい」などのとても前向きな賛同する意見をいただきました。
また、会社を経営している参加者からは、「労働層にはホームレス支援ということで共感を得られると思うが、経営層に対しては会社経営上にメリットになると感じられること(社会貢献?)を強調したらいいと思う」という、伝え方に対するアドバイスもいただきました。

机の模造紙に自由に意見や感想も書いていただきました。読者会に対する期待も示していただき、貴重な資料となりました。
多くの方の意見を大切に、今後の活動に活かしていきます。
また、ダイアログカフェの最後に「未来宣言」を示しましたが、私は「公助→自助→共助が成り立つ社会にしたい」という常に信念としている言葉を、今日の集会での言葉に勇気をいただいて掲げさせていただきました。
最後のグループ内で共感いただき、代表して発表させていただきました。日々、この社会の実現に向けて努力して行きたいと思います。
「ダイアログカフェ」では、ビッグイシューを購読する機会として、11月27日(土)に開催されます「一箱古本市」に、読者会としてフェアトレードショップ「Teebom」さんに協力していただき出店することも説明させていただきました。
販売するバックナンバーも紹介したところ、早くも「この号は当日購入したい」との反響もあり、次のイベントにつなげることもできました。「ダイアログカフェ」でいただいた「多くの人にもっと伝えるべき」という励ましの言葉に対する実践として、「一箱古本市」への出店を成功させていきたいと思います。
多くの方の来場を期待しています。「Teebom」さんの店先で待っています!!
【ビッグイシュー419号】発売中です。
11月27日(土)の「一箱古本市」でも販売します!
スペシャルインタビューは、森山未來
ウェブ連載中からその「エモさ」で話題を呼び、書籍化されるや瞬く間にベストセラーとなった小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』。この映画化にあたって主人公の佐藤役を演じた森山未來が、作品世界と現代の若者、そして映画のテーマである「大人」について語っています。
インタビューの冒頭、「久しぶりですね、最近ビッグイシューの売れ行きはどうですか?」と開口一番に語った森山さん。ビッグイシューの表紙インタビューは2012年に続いて2回目。
街頭でビッグイシューを何度か手にした経験を語り、「僕は好きですよ。雑誌の仕組みが面白いと思ったし、表紙を飾るアーティストにも意志を感じる」と森山さんは話しています。
ビッグイシューを理解している森山未來さんのインタビュー、必見です!
映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』は、シズオカシネギャラリーで11月25日(木)まで上映中です。
静岡シネギャラリーのHP ⇒ こちら
特集は、はや、多言語

ヒトが言語を獲得したのは人類史のかなり初期だとも言われます。現在、世界には7000以上の言語があり、その半数は文字を持たないといいます。
吉岡乾さん(フィールドワーク言語学者)は北パキスタンで、文字を持たない系統的孤立語のブルシャスキー語など8つの言語を研究しています。吉岡さんは音声言語などを収集する中で、「言語眼鏡を着用すると、日常の暮らしの中に隠された一面が伏流水のように存在しているのが見えてくる」と言います。
一方、日本に暮らす外国人は280万人を超え、日本で話される言語は100を数えます。庵功雄さん(日本語研究者)は、外国人にとって最低限必要な道具としての「やさしい日本語」を提唱、普及に力を注ぎます。「移民の人々は日本社会をともにつくっていくパートナー。日本人と対等に活躍する場を保障すれば、これまで不可能だった発展の可能性も見えてくる」と言います。
お二人が語る言語の世界を読み解きましょう。
ビッグイシューは、フェアトレードショップの「Teebom」(静岡市葵区駿府町1-50)、
「晴天」(浜松市東区有玉南町2350-4)で毎号販売しています。
バックナンバーも注文できます。
詳しくは、下記をご覧ください。
2021年11月05日
①「しずおか一箱古本市」(11.27土)にてビッグイシューバックナンバー販売! ②418号販売中
11月27日(土)10:00~15:00に静岡市の鷹匠・駿府町で「一箱古本市」が開催されます。





418号販売中です。~「一箱古本市」においても販売します~






「一箱古本市」のHPはこちら ⇒ [一箱古本市]
しずおか一箱古本市は、春と秋の年二回、本好きの一般の方たちが本を持ち寄って行う古本市です。
ビッグイシューを毎号販売していますフェアトレードショップの「Teebom」が、その一箱古本市の会場となっており、今回は店頭にてビッグイシューのバックナンバーを販売することになりました。

出店に際しては、読者会が協力して販売することとなり、バックナンバー6種類と最新号(419号)を用意します。


本好きの人が多く集まるこのイベントにおいて、多くの方にビッグイシューを購読してもらいたいと思います。
開催について、SNS等で拡散していただければ幸いです。
ビッグイシュー読者の皆様も、本のある場所を巡って鷹匠や駿府町の街をのんびり散策すれば、きっと新しい発見があるはずです。
秋の一日を楽しみましょう。
418号販売中です。~「一箱古本市」においても販売します~
特集は、公共“遊”間 ステイ・アウトサイド

今回のブログで紹介した「一箱古本市」に参加することもその一例ですが、
今の季節、秋晴れの下、外に出て楽しみたいですね。
この特集は、そんな外で楽しむ人へ、ヒントを与えてくれます。
①「用がないなら、外に出よう」と誘うのは、笹尾和宏さん(水辺のまち再生プロジェクト)。笹尾さんは「私的に自由にまちを使う」PUBLIC HACKを呼びかけます。
②ステイ・アウトサイドの達人たち。くにたち0円ショップ(鶴見済さん・はらだゆきこさん)
③東京ピクニッククラブ(太田浩史さん・伊藤香織さん)
④日本チェアリング協会(伊藤雄一さん)
⑤広場「グランドプラザ」について山下裕子さん、
⑥野宿を楽しむ、かとうちあきさん、
それぞれのエッセイが紹介されています。
外気や自然を感じながら、思い思いに自分スタイルで楽しんでみましょう。
スペシャルインタビューは、ABBA
1974年のデビューから82年の活動休止まで、およそ8年間にわたる活動で約4億万枚のアルバムを売り上げ、史上最大級の成功を収めたポップ・グループの一つ「ABBA」。その輝きは色褪せることなく、今も年間200〜300万枚のシングル・アルバムが世界中で売れ続けています。そんなABBAが40年ぶりに再結成し、完全新作のスタジオ・アルバムをリリース。ABBAの歴史を振り返る、メンバーのアグネタ・フォルツコグとベニー・アンダーソンのインタビューを掲載しています。

その他の記事の中で注目すべきは、「対テロ戦争のコスト。米国史上最長の戦争が残した爪痕」の記事
死者93万人、総額8兆ドル(約900兆円)……この数字は、米ブラウン大学のプロジェクト「コスト・オブ・ウォー(戦争のコスト)」が発表した対テロ戦争のコストです。2001年の米国同時多発テロをきっかけに始まった米国史上最長の戦争は、米国社会にどんな爪痕を残したのか。米国在住ジャーナリストの大矢英代さんが、対テロ戦争に参戦した元海兵隊員を取材したものです。
「20年にわたる犠牲の背後で戦争によって巨額の富を得た人々がいる。世界の武器産業は、対テロ戦争開戦前の1998年から上昇を続け、昨年1兆9,810億ドルと過去最高を記録した」など、衝撃な事実が語られています。
ビッグイシューは、世界中の社会問題等を取り上げています。
ビッグイシューは、フェアトレードショップの「Teebom」(静岡市葵区駿府町1-50)、
「晴天」(浜松市東区有玉南町2350-4)で毎号販売しています。
バックナンバーも注文できます。
詳しくは、下記をご覧ください。
2021年10月22日
①清水市民活動センター15周年記念事業「市民活動FESTA2021」、②417号発売中
「ビッグイシュー静岡読者会」が利用登録団体となっています「静岡市清水市民活動センター」15周年記念事業「市民活動FESTA2021」~みんなでつくる市民活動~が10月15日から始まりました(11月30日まで)。
①【11月14日(日)】13:30-16:00港町でみ(ん)なと対話するカフェ「みなとダイアログカフェ~各団体が想い描く未来~」、②【10月15日-11月14日】みんなで”しみずダイバシティー”を描こう(展示完成イベント11月14日)、③【10月15日-11月30日】パネル展示、④【10月15日-11月30日】階段展示「未来(あした)へバトンをつなごう」が実施されます。






①【11月14日(日)】13:30-16:00港町でみ(ん)なと対話するカフェ「みなとダイアログカフェ~各団体が想い描く未来~」、②【10月15日-11月14日】みんなで”しみずダイバシティー”を描こう(展示完成イベント11月14日)、③【10月15日-11月30日】パネル展示、④【10月15日-11月30日】階段展示「未来(あした)へバトンをつなごう」が実施されます。
読者会としては、市民活動を高めること、各団体とのつながりを重視し、この記念事業に参画しています。
すでにパネル展へパネル掲示しています。

”様々な人が関わり協力し合う「楽しさ・面白さ・楽しさ」を感じながら、つながりや活動の場を一緒につくろう”をコンセプトに行われるこのイベントを読者会としても積極的に関わり盛り上げていきたいと思います。
なお、この清水市民活動センターでは、ビッグイシューが毎号閲覧できます。
ビッグイシュー417号(10.15)販売中です。
特集は、「土と微生物と」
「水の惑星」地球は、「土の惑星」でもあり、土があるからこそ地球は命を育む星になったという”土”と”微生物”の研究者の特集です。知らなかった世界がそこにはあります。
地球上の12種類の土を探し求め研究してきた藤井一至さん(森林総合研究所)は、食卓の食べ物の95%が土に由来すると。たとえば「朝食は“チェルノーゼム”で育てた小麦パンに、北欧の“ポドゾル”でとれたブルーベリー・ジャム。お昼はアジア熱帯雨林と“強風化赤黄色土”が育む香辛料(ウコン)を使ったカレーライスと“黒ぼく土”でとれた野菜サラダ……」というように。

一方、土の中には植物の生育を助け、医療薬ともなる無数の微生物が棲んでいます。土壌微生物研究者の染谷孝さん(佐賀大学名誉教授)は、「蛍光顕微鏡で観察できるようになって、土壌1g 中に100億個もの細菌の存在が判明。しかし、その99%は未知」だと言います。

枝元なほみさんからは“土と微生物”についてのエッセイと料理が紹介されています。
スペシャル企画は、デヴィッド・ボウイ(インタビュー ジョニー・フリン)
次々と自身の姿を変えながらも愛され続けてきた英国のロックスター、デヴィッド・ボウイ。その名を世に知らしめた別人格「ジギー・スターダスト」が誕生するまでを描いた映画『スターダスト』が10月8日から公開されています。ボウイ役を演じた俳優・歌手 のジョニー・フリンが、奇才の伝記映画に挑んだ思いを語っています。
ビッグイシューは、フェアトレードショップの「Teebom」(静岡市葵区駿府町1-50)、
「晴天」(浜松市東区有玉南町2350-4)で毎号販売しています。
バックナンバーも注文できます。
詳しくは、下記をご覧ください。
2021年10月15日
2021年10月15日『ビッグイシュー静岡読者会』は設立2周年を迎えました。
2021年10月15日(金)に、『ビッグイシュー静岡読者会』は創設から2周年を迎えることができました。
2019年に「ビッグイシュー日本東京事務所」においてボランティアとして活動し、販売者やスタッフの皆様と触れ合えたことはとても貴重な経験でした。ホームレス問題に取り組んでいるこのビッグイシューの活動をもっと多くの人に知ってもらいたいとの思いで、静岡において雑誌ビッグイシューの読者の皆様と連携できる活動ができないかと考え、2019年10月15日に『ビッグイシュー静岡読者会』を立ち上げました。創設にあたっては、「ビッグイシュー日本」と「静岡市清水市民活動センター」にご指導ご支援をいただき改めて感謝します。
2019年に「ビッグイシュー日本東京事務所」においてボランティアとして活動し、販売者やスタッフの皆様と触れ合えたことはとても貴重な経験でした。ホームレス問題に取り組んでいるこのビッグイシューの活動をもっと多くの人に知ってもらいたいとの思いで、静岡において雑誌ビッグイシューの読者の皆様と連携できる活動ができないかと考え、2019年10月15日に『ビッグイシュー静岡読者会』を立ち上げました。創設にあたっては、「ビッグイシュー日本」と「静岡市清水市民活動センター」にご指導ご支援をいただき改めて感謝します。
※創設以降の経過、そして1年間をまとめた昨年のブログは、下記を参照してください ⇓













2020/10/15
創設から諸活動を経て2年を経過できたこと、コロナ禍の中で十分な取り組みができなかったこともありましたが、様々な場面で読者会の活動に協力していただいた皆様に心から感謝いたします。
2020年10月以降の2年目の活動を簡単に振り返ってみます。
1】映画『ダンシングホームレス』上映会
2年目のスタートは、大きなイベントから始まりました。静岡市他主催の「めぐるりアート静岡2020」の関連イベントとして、10月18日(土)に映画『ダンシングホームレス』上映会を読者会が共催団体として関わりサールナートホールにて開催できました。
【主催】:静岡県立美術館、静岡市立美術館、静岡市 【運営】:公益財団法人静岡市文化振興財団 【共催】(上映会):ビッグイシュー静岡読者会、サールナートホール(静岡シネギャラリー) 【後援団体】(上映会)社会福祉法人静岡市社会福祉協議会、特定非営利活動法人静岡県ボランティア協会、静岡地域労働者福祉協議会、有限会社ビッグイシュー日本、認定NPO法人ビッグイシュー基金

会場は、密を避けてキャパ1/2を定員としましたが前売り券の120枚は1週間前に完売、当日券を30枚準備しましたが、朝の受付前から15名が並ぶほどの盛況でした。
当日は、映画に出演している路上生活経験者からなるダンスグループ「新人Hソケリッサ!」の主宰者である振付師のアオキ裕キさんも参加していただき、映画上映会の後には、ポストトークも開催しました。
この映画は、路上生活者、元路上生活者がメンバーのダンスカンパニー『新人Hソケリッサ!』を追ったドキュメンタリー映画です。どん底を経験したホームレスの”生きる舞”が個々の人生を捉えながら描かれていきます。
上映後には、「①ホームレスのイメージが全く変わった。一括りにできない人生がある。②経済的・物資的支援だけではなく、人間の尊厳や可能性をいかに尊重して自立への足掛かりとする大切さを感じた。③支援している人の自然さや謙虚さ、情熱が印象的であった。」などの感想が寄せられました。ホームレス状態の一人ひとりの人生を、観て感じて考える映画を、参加者はそれぞれの感性で捉えていただけたと思っています。

そして、会場内にて、読者会として雑誌ビッグイシューのバックナンバーを販売し、多くの方に購入していただきました。

改めてこの上映会開催に際し、ご協力いただきました「めぐるりアート静岡」の関係者の皆様、サールナートホールの皆様、後援していただきました静岡市社会福祉協議会、静岡地域労働者福祉協議会、静岡県ボランティア協会そしてビッグイシュー日本と認定NPO法人ビッグイシュー基金の皆様に感謝いたします。
2】『新人Hソケリッサ!』公演会
「めぐるりアート静岡2020」の関連イベントとして、10月31日(土)11月1日(日)に3回公演で東静岡アート&スポーツ/ヒロバにて、『新人Hソケリッサ!』のダンスパフォーマンス「日々荒野」が開催されました。
読者会も運営に参加し、12月開催の「ボラ協あったかまつり」における映画『ダンシングホームレス』上映会チラシも来場者に配布しました。

『新人Hソケリッサ!』からは、アオキ裕キさん、西篤近さん、平川収一郎さん、渡邉芳治さん、山下幸治さんの5名が参加しています。

会場には、県内各地から、また東京からソケリッサを応援している方も参加して、とても多くの方がダンスパフォーマンスを楽しみました。10月18日の上映会を鑑賞し、そして今回来場した方も多く見受けられました。
10月31日は夕暮れ公演となり幻想的な世界観の中でのパフォーマンス、そして。11月1日の2回公演は、ソケリッサの皆さんの迫力満点のパフォーマンスとなりました。
東京の駅前などで公開されていたこのダンスパフォーマンスが静岡で開催でき、多くの方が集まり喜んでくれたことに、運営に関わった読者会として、とてもうれしく楽しい2日間でした。
3】「ボラ協あったかまつり」における映画『ダンシングホームレス』上映会
12月5日(土)に、静岡県総合社会福祉会館シズウエルにて、「ボラ協あったかまつり」が開催され、その特別企画として映画『ダンシングホームレス』上映会が7階大会議室にて行われました。
密を避けるために50名を上限と限定した開催となりましたが、上映前から会場に足を運びビッグイシューを買い求める方がいたなど、ビッグイシューや映画『ダンシングホームレス』を目的で来場した方、ボラ協まつりに参加して興味を持たれて来場した方など、関心がある多くの人たちの集まりになりました。

会場では、ビッグイシューのバックナンバー販売も実施。今回の販売は学生ボランティアの協力をいただき、日頃から愛読している人や新たに読者となった人など多くの方に購入していただきました。

終了後に、映画鑑賞したある学生から「今まで”ホームレス”という人がいるということは聞いていましたが、どんな状態や生活をしているなどは知りませんでした。この映画を観てその様子が分かったことがとても良かったです」と映画を感じ取ってくれた素直な感想を寄せてくれました。鑑賞そして協力してくれた学生の皆さまに改めて感謝いたします。
4】静岡シネギャラリーにおける『スパイの妻』と『HOKUSAI』公開時に受付にてビッグイシューを販売
10月に映画『ダンシングホームレス』上映会を開催しましたサールナートホール(静岡シネギャラリー)にて、12月18日~1月18日に映画『スパイの妻』、5月28日~6月17日に映画『HOKUSAI』が上映され、サールナートのご厚意で映画館の受付にて各映画出演者のインタビューを掲載しているビッグイシューを販売してもらいました。

映画鑑賞に訪れた人が、ビッグイシューの販売を知り購入していただいています。これを機会に新たな読者につながっていることもあると思っています。改めて、サールナートホール(静岡シネギャラリー)のご協力に感謝します。
5】TOMOSHIBIプロジェクト実行委員会(静岡県ボランティア協会)主催 映画『風の電話』上映時にチラシ配布
震災を忘れず、被災地に寄り添い続けるために活動している「TOMIOSHIBIプロジェクトが開催した映画『風の電話』上映会において、ビッグイシューの紹介と376号(2020.2.1)に掲載されていました諏訪監督のインタビュー記事を来場者にチラシとして提供しました。

6】コロナ禍の影響で中止・延期となったイベント
読者会が運営参加などで関わりをもって進めてきました2つのイベントが、緊急事態宣言発令などを受けて中止・延期となっています。
①第43回静岡県ボランティア研究集会 (2021年2月14日(日)開催予定)
基調講演 雨宮処凛さん(作家、活動家、認定NPO法人ビッグイシュー基金相談役)
テーマ「コロナ禍の貧困の現場から見えてきたもの」
第3分科会 「生活困窮から再生へ ~映画『ダンシングホームレス』を観て考える~」
全体会 「新人Hソケリッサ!」公演 『日々荒野』

②7thフェアコミフェス(2021年5月29日(土)開催予定)
ビッグイシュー静岡読者会として出店 雑誌ビッグイシューのバックナンバーを販売
フードバンクふじのくにのフードドライブを実施

両イベント共に来年に改めて開催が計画される予定となっていますので、引き続き読者会として関わりを持って進めていきます。
多くの皆様のご協力により、様々な取り組みも徐々にですが進めることができています。
このコロナ禍では、社会基盤の脆弱さと人の意識と気持ちの弱さが浮き彫りになっています。
どんな状態になっても何が起きても、何度でも再スタート・チャレンジできる社会基盤としてビッグイシューの活動はこれからも重要です。そのためには、活動への理解者と読者の増加が必要です。
今後も、ビッグイシュー読者の皆様と共に活動を継続していきたいと思います。ご支援ご協力よろしくお願いします。
(「ビッグイシュー静岡読者会」世話人大滝)
2021年10月08日
貧困緊急事態~コロナ禍の1年半に~416号特集+書籍の紹介
先月末に緊急事態宣言が解除され、コロナウィルス感染者も急減しています。このまま終息に向かってくれればと切に願っています。このコロナ禍においては、様々な社会の問題が顕在化してきています。




416号のビッグイシューでは、「貧困緊急事態~コロナ禍の1年半に~」の特集を組み、コロナ禍を生きる現場からの1年半を貧困問題にスポットを当てて振り返っています。


①稲葉剛さん(つくろい東京ファンド代表理事、認定NPO法人ビッグイシュー基金共同代表)は、自宅を失くした人などへの緊急支援をしながら、多くの支援団体とともに、国や自治体へ住居確保給付金や生活保護などの要件の緩和を求め、成果につなげています。しかし、このコロナ禍における現象について、稲葉さんは、「27年間の活動の中でこれほどまでに多く、多様な人々が困窮している状況を、バブル崩壊、リーマンショックを含め、過去に見たことがない」と語っています。
②雨宮処凛さん(作家、活動家、認定NPO法人ビッグイシュー基金相談役)は、自ら「コロナ災害を乗り越える いのちとくらしを守る なんでも電話相談会」の相談員となり、多くのSOSに対応してきています。1年半電話相談に1万人以上が寄せられ相談内容は悪化の一途となっています。雨宮さんは、「以前からギリギリの暮らしをしていた人々への『トドメの一撃で』がコロナ禍だったのだ」と語っています。
③「大恩寺」(埼玉県)の住職のティック・タム・チーさんは、ベトナム人の駆け込み寺として、多くの行き場を失った技能実習生や留学生を支援ししてきています。チーさんは、「全国に小さくてもいいからベトナム人が集まって情報を共有できる大恩寺の支所のような集会所ができれば孤独に陥らずに済むのに」と語り、支援を拡大する必要性を訴えています。
この1年半、そしてまだまだ続くかもしれないこの緊急事態に、何が起き何が問題になっているのか、しっかり理解し行動するための特集です。この事態を風化させずに次につなげていくためにも必読の特集です。
是非、お読みいただきたい特集です。
ビッグイシューは、フェアトレードショップの「Teebom」(静岡市葵区駿府町1-50)、
「晴天」(浜松市東区有玉南町2350-4)で毎号販売しています。
バックナンバーも注文できます。
詳しくは、下記をご覧ください。
そして、ビッグイシュー読者の皆様に、この特集に関連し、コロナ禍をそして貧困問題をより深く理解するための書籍を1冊紹介します。
その書籍は、論創社刊『定点観測 2021年前半 コロナウィルスと私たちの社会~忘却させない、風化させない~』

同じ論客が、様々な角度から”定点観測”しているシリーズ物で、「2020年前半」「2020年後半」に続く第3弾です。

そのテーマの一つに貧困問題を取り上げており、雨宮処凛さんが「貧困の現場から見えてきたもの」としてレポートしています。
その他のテーマとしては、「コロナ禍とジェンダー」(上野千鶴子)、「コロナ禍と労働現場」(今野晴貴)、「子供と学生の生きづらさ」(前川喜平)など、定点観測だから見えてくる問題点等がレポートされており、興味深い内容となっています。お勧めです。
論創社のHPから購入できます。 ⇒ こちら
2021年09月18日
415号販売中。「私たちが社会について話したくなるのは自然なこと」女優美波インタビュー
415号を販売中です。





スペシャルインタビューは、女優の美波さん。
9月23日に公開されるハリウッド制作の『MINAMATA―ミナマタ―』に出演している女優・美波さん。世界に水俣病を伝えた米写真家ユージン・スミスの実話をもとに、ジョニー・デップ主演で話題を呼んでいる本作において水俣の人々との懸け橋的存在、アイリーン役を演じています。
取材のインタビューが始まるとすぐに「ビッグイシュー、買ったことあります」と微笑んでくれた美波さん。
日本の4大公害の1つである水俣病を基にした本作については、「監督もジョニーも、日本を告発するためにつくったわけではない。むしろ世界の大きな負の力に対しての抗議というか、各国各地で深刻化する環境破壊や公害、貧富の差といった問題をユージンとアイリーンの視線を通じて描いている。様々な国のメンバーで作ったからこそ世界共通の課題に広げられた」と語っています。
インタビューでは、フランスと日本、米国で活動する美波さんは、「フランス生活では、友人同士が集まる時、会話のテーマが政治問題ということが度々ある。次の大統領に誰を選ぶか、みんなで熱く討論する」、(一方日本では)「環境問題、LGBTQ+のこと、ホームレス問題・・・・・みんなどこで話しているんだろう?」「活動家でなくても、考えたことを発信できる世の中であってほしい。そんな社会になるにはどうしたらいいのか?最近とても考えている。もどかしく息苦しい」と。
そして、先日観たホームレス問題のドキュメンタリーで、息子に路上生活を知られたくなくて生活保護申請をあきらめた人のこと、段ボールの”家”を撤去され服や私物を廃棄された人もいることに触れ、「全然、人権が守られていないと思う。どんな貧しい人でも屋根のある場所で寝起きして、温かい食事をする権利があることは、子供だって理解できるはず。私たちが払う税金もそのためのものだと思う」と語っています。
コロナ禍の困難な時期、そして大切な選挙も控えているこの時期だからこそ、映画『MINAMATA―ミナマタ―』の、また美波さんの伝えるメッセージをしっかり捉えて行動したいと思います。
映画『MINAMATA』の公式HP ⇒ こちら
特集 「やぁ 独学」
挫折せずに学び、研究した人を紹介しています。

・幼い頃、妖怪に興味を持った朝里樹さんは、大学卒業後に公務員となった後も研究を続け、『日本現代怪異事典』などの著書を出しています。
・熊澤辰徳さんは大学院で水草の研究中、偶然出合った「アシナガバエ」に魅了されて、一般企業就職後も研究を続け、共同で論文を発表し、『趣味からはじめる昆虫学』も出版しています。
そして、読書猿さんは、”独学応援の道具箱”として”学び続ける”ための技法をまとめた『独学大全』を発刊しています。特集においては、この本に掲載されている55の技法の中ですぐに始められるものをいくつか紹介しています。「2ミニッツ・スターター」「ポモドーロ・テクニック」「私淑」「刻読」「掬読」・・・。勉強できない人が勉強できない人に向けて書いた本という説明がありますが、まさに勉強”あるある”的なテーマでアドバイスしており、とても面白い内容です。
2015年9月25日に国連総会でSDGs(持続可能な開発目標)が採択されてから6年。
「SDGs市民社会ネットワーク」主催のzoomウェブナー『SDGs達成期限まで残り9年。今、最も重要なことー市民社会の視点から』が10月1日(金)16:00からオンラインで開催されます。

改めてSDGsを勉強する良い機会であると思います。
しずおかSDGsネットワークのフェイスブックページから申し込みサイトに入れます。 ⇒ こちら
https://www.facebook.com/317573788861821/posts/870742670211594/ビッグイシューは、フェアトレードショップの「Teebom」(静岡市葵区駿府町1-50)、
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2021年09月03日
414号特集「“居どころ”つくって元気に暮らす」と読者にお勧めの図書の紹介
ビッグイシュー414号を販売中です。




特集は、「“居どころ”つくって元気に暮らす」

心身ともに安定した生活を送るために必要な“居どころ”
”場”を提供している3か所の取り組みを紹介しています。
①川崎市内で不登校の子どもたちを対象に「禁止事項なく遊べる場」を作ろうと始めた「フリースペースえん」
②広島市内で被爆者との交流会や核問題、紛争、貧困、気候変動などのイベントを開いているカフェ「Social Book Cafeハチドリ舎」
③「ごく小さな集まりで前向きな会話のできることが力になる」と考えて思考の健康を保つための場所「イドコロ」
フリースペースたまりば理事長の西野博之さんは語ります。子供たちに居場所を長年提供し、子供が発信するSOSに対応していく中で・・・・「伝え続けてきたのは”生きているだけでOK”だということ。そこに行けば見守ってくれる誰かがいて、いつでも戻れることができる。そんな場所の存在は、今も切実に求められている」と。
改めて、”居どころ”の大切さを認識する特集です。
その”居どころ”=「居場所」がテーマになっている児童図書を紹介します。
その本は、安田夏菜著 『むこう岸』(2018/12/6講談社刊)

内容 〜講談社のHPより〜
小さなころから、勉強だけは得意だった山之内和真は、必死の受験勉強の末、有名進学校である「蒼洋中学」に合格するが、トップレベルの生徒たちとの埋めようもない能力の差を見せつけられ、中三になって公立中学への転校を余儀なくされた。
ちっちゃいころからタフな女の子だった佐野樹希は、小五のとき、パパを事故で亡くした。残された母のお腹には新しい命が宿っていた。いまは母と妹と三人、生活保護を受けて暮らしている。
ふとしたきっかけで顔を出すようになった『カフェ・居場所』で互いの生活環境を知る二人。和真は「生活レベルが低い人たちが苦手だ」と樹希に苦手意識を持ち、樹希は「恵まれた家で育ってきたくせに」と、和真が見せる甘さを許せない。
中学生の前に立ちはだかる「貧困」というリアルに、彼ら自身が解決のために動けることはないのだろうか。
講談社児童文学新人賞出身作家が、中三の少年と少女とともに、手探りで探し当てた一筋の光。それは、生易しくはないけれど、たしかな手応えをもっていた――。
講談社BOOKのHP ⇒ こちら(https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000317979)
この小説の最大のキーワードが、「生活保護法 第一章 第二条『すべての国民は、この法律の定める要件を満たす限り、この法律による保護を、無差別平等に受けることができる」・・・・・・・・

「貧しさゆえに機会を奪われる」ことの不条理に対して、できることを模索していく中学生の姿に感動します!
その中学生が行動できたのも”カフェ居場所”があったからこそ。
小学校高学年以上を対象とした児童文学ですが、大人こそ読んでほしい作品です。
生活困窮者に対する差別的な発言もあった昨今だからこそ、改めて読んでほしいと思います。
ビッグイシュー414号の雨宮処凛さんの「活動日誌」vol.70では、7月に開催された「女性のためのなんでも相談会」が報告されています。2日間、124件もの様々な相談があり、話を聞く中で一つ一つ問題を解きほぐしていったという報告です。このレポートの最後に雨宮さんは、「女性不況ともいわれるコロナ禍で、女性の自殺者が増え続けている。そんな中、少しでもほっとする空間が作れたら。スタッフたちのそんな思いが詰った空間は心地良くて、こんな場がもっともっとあればいいのに、と心から思った」と語っています。
この相談会もほっとできる大切な”居場所”の提供となっていますね。
